ソリスト/ヴォーカルグループ ESCOLTA(えすこるた)3人それぞれの経験が僕たちの音楽を深めていくMyPremiumTime

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クラシック、ミュージカル、ポップス界で活躍中のソリスト/ヴォーカリストによって構成された「クラシカル・クロスオーバー」のヴォーカルグループ。それがESCOLTA(エスコルタ)だ。それぞれの個性を生かしながらも調和した新しい音楽をつくりあげようとしている。2012年2月にコンサートを控えた彼らに、音楽に対する思いやこれからの抱負について語ってもらった。

聞き手・文/前川太一郎 写真/藤牧徹也

まさに三者三様の音楽的背景

――違う分野で活動なさっていた皆さんが「ESCOLTA」を結成した理由を教えてください。

田代:クラシック音楽(以下、クラシック)のテイストを持っていることが前提なんですが、リーダーの結城さんのように異なる音楽の世界に身を置いていた人も組み込んで、クラシックやポップスの要素を共有した「クラシカル・クロスオーバー」というジャンルで僕らだけの新しい音楽をつくることを目指しています。

吉武:ESCOLTAは、スペイン語で「エスコートする」という意味があるのですが、僕たちが声を合わせてつくる音楽の世界に来ていただきたい。そういう思いで付けた名前です。

結城:それぞれの歌に対するバックボーンを尊重しながら、混ざってきれいに聴こえるコーラスではなく、混ざらずに、ときにはぶつかり合いながら伝えられる歌があるのではないか。それをつくれるのが僕らESCOLTAではないかと考えています。

――歌のバックボーンはかなり違うそうですね。

吉武:母は声楽家ですが、僕自身は小学校低学年までピアノを少し習っていたくらいで、あとはずっとサッカーやテニスなどスポーツを続けていました。高校3年生のとき、母の代わりにたまたま観に行った「三大テノール」(注1)のコンサートで「かっこいい!」と思ったんです。会場が国立競技場ということもあり、声のオリンピックを観ているようでした。それからですね、歌手を目指したのは。

田代:父がオペラ歌手、母はピアノ講師なので、幼い頃からクラシックに親しみながら育ちました。子役として出演したオペラで〈大人の本気〉を目の当たりにして「すごいなぁ」と感動したんです。そのときから舞台に立ちたいと憧れていたので、高校時代はピアノとトランペットも真剣に練習しましたが、最終的に声楽を選びました。

結城:クラシックではないものの、いつも音楽が流れているような家で僕は育ちました。歌が好きで「誰よりも感動的に校歌を歌おう」というような子で(笑)。兄の影響で中学生のときからギターを弾き、高校時代は昼休みに教室でミニコンサートを開いたりしていました。高校卒業後は音楽の専門学校に進みましたが、先輩が紹介してくれた仕事がきっかけで音楽業界に入り、現場で学ばせてもらいました。

(注1)三大テノール=世界的に有名な3人のオペラのテノール歌手(プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、故ルチアーノ・パヴァロッティ)を指す。

それぞれの活動で培ったものを持ち寄る

――3人ともソリスト(注2)として活躍されていますが、ESCOLTAとして活動する際のスタンスをどう考えていますか。

田代:僕は今、ミュージカルやクラシックといった舞台が中心なので、ESCOLTAとして活動する時間がなかなかとれません。結城くん(結城さん)と大ちゃん(吉武さん)はそれぞれライブを数多く行ない、しかも毎回違うことにチャレンジしている。すごいなと思います。

結城:僕も個人活動の方がどうしても多くなっています。万里生(田代さん)は舞台で活躍しているし、大地(吉武さん)もソロ活動がどんどん増えています。でも、僕らは基本的にソリストグループなので、それぞれの活動があってこそESCOLTAの音楽も充実すると考えています。3人で集まる時間は以前よりも短くなりましたが、まったく違うところで吸収してきたものをESCOLTAで集約して発表する、というサイクルになりつつあります。

吉武:リーダーが言った通りですね。年に数回大きなコンサートを行なうなかで、各々のステージで得たこと、感じたことをみんなで出し合うことが、僕にはとても刺激的なんです。ずっと3人だけで音楽をつくり上げていくというやり方もあると思いますが、僕らには今のやり方が合っているのでしょう。

田代:「三大テノール」も同じなんです。普段は違う国で違うオペラをやっていて、それぞれにファンもついている。いざ集まるとなったら、ワーッとお祭りのようになる。そういう風になると楽しいですよね。実際に僕らも久しぶりに会うとものすごく楽しいですから。

(注2)ソリスト=独唱者、独奏者。

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プロフィール

ソリスト/ヴォーカリスト
ESCOLTA(エスコルタ)
田代万里生(テノール)、吉武大地(バリトン)、結城安浩(ポップス)というクラシック、ミュージカル、ポップス界でそれぞれが活躍しているソリスト/ヴォーカリストによって構成された「クラシカル・クロスオーバー」のヴォーカルグループ。2007年にアルバム『愛の流星群』でメジャーデビュー。歌い手として異なるバックボーンを持ったメンバーが、個性を生かしつつ〈鍛えられた歌声〉と〈重厚なアンサンブル〉によって、美しくせつない独自の世界観を表現。2012年2月10日には東京国際フォーラムでコンサート「ESCOLTA Singing Drama 2012」を開催する。
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